木曽谷の馬籠宿と伊那谷の飯田とを結ぶ脇街道・大平街道の中間に
位置する宿場町です。
木曽谷と伊那谷は、距離的には近く宿場としての機能よりも、茶屋
としての休憩所的な宿でした。
昭和４０年代半ばに離村のため、無人となりましたが旧居住者を
中心として、大平宿を守る会が設立され管理が図られてきました。
近年その佇まいがようやく認知され、行政の援助で修復が行われる
ようになりました。
街道筋に面して宿場跡の建物が建ち並んでいます。
これらの建物は、一泊いくらかの料金を払えば、鍵を借りて宿泊が
できるようになっていました。（現在は不明です。）
もちろん自炊です。
しかし、前宿泊者のマナーの悪さには、ただただあきれるばかり。
どうりで猫がすみついているわけです。
食べた物の後始末がそのまま・・。
お釜の中にはご飯、鍋の中にはみそ汁が・・、寒いので腐らずに
そのまま残っていました。
修復前の姿で、冬の積雪に備えて軒下にパイプの補強がされています。
この年の冬は積雪が少なく、雪下ろしは行いませんでした。
１年前は１ｍちかくの積雪で、写真の建物の雪下ろしを行いました。
冬期間は交通手段が、徒歩だけになります。
林道の通行許可をもらい、車で行けるところまで行ってから、
クロスカントリースキーに履き替えて、行きました。
修復作業中に雪となってしまい、工事が中断してしまいました。
このまま来年の春まで作業は持ち越しです。